問1潜水業務
潜水業務に従事するために必要な資格として、正しいものはどれか。
- 潜水士免許がなければ潜水業務に就くことができない
- 潜水士免許がなくても、実務経験があれば潜水業務に従事できる
- 潜水士免許は都道府県知事が交付する民間資格である
- 潜水士免許は5年ごとに更新しなければならない
- 潜水士免許は特定の企業に所属する者のみが取得できる
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正解:1
潜水業務は労働安全衛生法上の就業制限業務であり、潜水士免許を受けた者でなければ当該業務に就かせてはならない(業務独占資格)。
出典の該当箇所:第75条・就業制限
問2送気、潜降及び浮上
潜水業務従事者に圧力調整器を使用させる場合の送気量の基準として、正しいものはどれか。
- 基本的に、その水深の圧力下で毎分40リットル以上送気できる空気圧縮機を使用する
- 実際には、その水深の圧力下であっても、毎分10リットル以上の送気ができれば足りる
- 水深にかかわらず、常時毎分100リットル以上送気できる大型の空気圧縮機を使用しなければならない
- 送気量についての基準は、この省令には特に定められていない
- その水深の圧力下において、毎分20リットル以上の送気ができれば基準を満たす
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正解:1
潜水業務従事者ごとに圧力調整器を使用させる場合、その水深の圧力下において毎分40リットル以上の送気ができる空気圧縮機を使用しなければならない。
出典の該当箇所:送気量の基準
問3関係法令
潜水士免許の交付主体として、正しいものはどれか。
- 厚生労働大臣
- 都道府県労働局長
- 都道府県知事
- 市区町村長
- 公益財団法人安全衛生技術試験協会
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正解:2
潜水士免許は、労働安全衛生法第75条及び高気圧作業安全衛生規則第52条に基づき、試験に合格した者に対し都道府県労働局長が交付する。試験を実施する安全衛生技術試験協会とは別の主体である。
出典の該当箇所:第75条・免許の交付
問4高気圧障害
減圧症の主な原因として、正しいものはどれか。
- 体内の窒素が急激な減圧により気泡化することで生じる
- 水中での急激な水温低下により体温が下がることで生じる
- 呼吸器官の筋力低下が続くことで慢性的に生じる
- 潜水服による皮膚や関節部への圧迫が続くことで生じる
- 紫外線による皮膚表面への刺激が蓄積することで生じる
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正解:1
減圧症は、高気圧環境下で体内に溶け込んだ窒素が、急激な減圧により気泡化し、血管等を塞ぐこと等により生じる障害で潜函病とも呼ばれる。
出典の該当箇所:減圧症の原因
問5潜水業務
ヘルメット式潜水の特徴として、正しいものはどれか。
- スクーバ式潜水と同様、携行するボンベのみから給気を受ける自給気式の潜水方式である
- 小型軽量な送気装置により機動性に優れ、港湾工事で現在最も主流となっている潜水方式である
- 潜水器を使用せず、素潜りのみによって行う潜水方式に分類される
- 潜水服内に空気を貯留でき、その浮力を重量物を扱う作業等に活用しやすい
- 呼吸回路の方式によって、開放式潜水と再呼吸式潜水の2種類にのみ区分される潜水方式である
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正解:4
ヘルメット式潜水は送気式潜水の一種で、潜水服内に空気を貯留して浮力を得られるため、重量物を扱う作業や寒冷水域での潜水に適している。
出典の該当箇所:潜水様式(送気式)
問6送気、潜降及び浮上
空気圧縮機による送気設備に設けるべき計器として、正しいものはどれか。
- 基本的に、潜水業務従事者の体調管理のため、気温計のみを設置すれば足りる
- 圧力調整器使用時は送気圧計を、それ以外は送気量を計る流量計を設ける
- 潜水深度の把握のため、水深計のみを設置すれば十分である
- 送気設備における計器の設置は、法令上の義務とはされていない
- 水深や方式にかかわらず、常に流量計と圧力計の両方を設けなければならない
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正解:2
空気圧縮機により送気する場合、圧力調整器を使用するときは送気圧を計る圧力計を、それ以外のときは送気量を計る流量計を設けなければならない。
出典の該当箇所:送気設備の計器
問7関係法令
潜水士免許の更新について、正しいものはどれか。
- 3年ごとに更新講習を受講し、修了証の交付を受けなければならない
- 5年ごとに都道府県労働局へ更新の届出を行わなければならない
- 更新制度はなく、一度取得すれば生涯にわたり有効である
- 10年ごとに実技講習を受け、免許証の書換えを申請しなければならない
- 毎年、当該年度分の更新手数料を納付しなければならない
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正解:3
潜水士免許には有効期間の定めや更新制度がなく、一度取得すれば生涯有効である。自動車運転免許のような更新講習の受講義務もない。
出典の該当箇所:免許制度(更新規定なし)
問8高気圧障害
窒素酔いの症状として、正しいものはどれか。
- 強い痛みを伴う関節の腫れが生じる
- 酩酊状態に似た症状が現れる
- 皮膚に発疹が生じる
- 視力が急激に向上する
- 体温が急激に上昇する
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正解:2
窒素酔いは、深度が深くなるにつれて窒素分圧が上昇することにより生じ、酩酊状態に似た症状が現れ判断力の低下を招くため危険である。
出典の該当箇所:窒素酔いの症状
問9潜水業務
フーカー式潜水の特徴として、正しいものはどれか。
- 携行ボンベのみから給気を受ける自給気式潜水器に分類される潜水方式である
- 潜水服内に空気を貯留して浮力を得ることを主目的とする、ヘルメット式と同種の潜水方式である
- 実務経験を積んだ者のみが取得できる、特殊な受験資格を要する潜水方式である
- 潜水器を使用せず息を止めて行う、素潜りに分類される潜水方式である
- ヘルメット式とスクーバ式双方の長所を組み合わせた方式で、港湾工事において主流となっている
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正解:5
フーカー式潜水(ナルギール式)は、ヘルメット式とスクーバ式潜水の長所を組み合わせた送気式潜水の一種で、近年の港湾工事において主流となっている。
出典の該当箇所:潜水様式(フーカー式)
問10送気、潜降及び浮上
ヘルメット式潜水で浮上するときの手順に関し、誤っているものはどれか。
- 事故のためやむを得ず浮上を速めたときは、浮上後に安静にしていれば再圧処置は要しない
- 浮上を停止させる水深と時間は、あらかじめ定めた作業計画によるものとする
- 浮上はさがり綱を用いて行い、水深計で深度を確かめながら進める
- 浮上速度は毎分10メートルを超えないようにし、浮上停止の指示に従う
- 排気弁を適切に操作し、ヘルメット内の余分な空気を抜きながら浮上する
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正解:1
浮上の速度を速めたり浮上停止の時間を短縮したときは、浮上後速やかに再圧室に入れてその潜水業務の最高の水深の圧力まで加圧するか、同じ水深まで再び潜水させなければならない(高圧則32条2項)。安静にして様子を見るという扱いは認められていない。
出典の該当箇所:第32条・浮上の特例等
問11関係法令
連絡員の役割として、正しいものはどれか。
- 潜水業務従事者の免許証を保管し、更新手続きを代行する役割
- 潜水作業に使用する船舶を操縦し、現場までの往復を担う役割
- 送気設備等を用いる潜水業務において、潜水作業者と連絡するために置かれる者である
- 高気圧酸素治療装置を操作し、患者の病状に応じて治療の可否を医学的に判断し記録する役割
- 潜水業務の実施に先立ち、許可申請書を行政機関へ提出する役割
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正解:3
空気圧縮機等により送気して行う潜水業務又はボンベからの給気を受けて行う潜水業務では、潜水作業者と連絡するための連絡員を置かなければならない。
出典の該当箇所:連絡員の配置
問12高気圧障害
酸素中毒の発生条件に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 酸素中毒は、酸素分圧が極端に低い状態が長時間続いたときに発生するとされる
- 酸素中毒は、酸素分圧が160kPa(1.6気圧)を超えたときに生じるおそれがある
- 酸素中毒の発生には、潜水深度や使用するガスの管理が関わるとされている
- 肺酸素中毒は、比較的低い酸素分圧でも長時間の吸入で生じることがある
- 中枢神経系酸素中毒は、高い酸素分圧に短時間さらされることで生じることがある
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正解:1
酸素中毒は酸素分圧が高く(目安160kPa超)なることで発生するおそれがあり、分圧が極端に低い状態で発生するというのは逆である。深度・ガス管理が予防の鍵で、肺酸素中毒は低分圧でも長時間で、中枢神経系酸素中毒は高分圧の短時間ばく露で生じる。
出典の該当箇所:酸素中毒の発生条件
問13潜水業務
潜水業務の定義に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 素潜り(潜水器を使用しない潜水)による水中作業も、潜水業務の定義に含まれる
- 潜水業務は労働安全衛生法上の就業制限業務であり、潜水士免許を要する業務である
- 潜水業務とは、潜水器を用いて水中で行う業務をいい、素潜り作業とは区別される
- 潜水業務は送気式・自給気式など潜水方式の種類を問わず、いずれも該当し得る
- 潜水業務の定義上、作業内容がサルベージや調査等の特定分野に限定されることはない
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正解:1
潜水業務とは、潜水器を用いて水中で行う業務をいい、潜水器を使用しない素潜りは含まれない。潜水方式の種類や作業内容によって定義が変わることもない。
出典の該当箇所:潜水業務の定義
問14送気、潜降及び浮上
ヘルメット式潜水における送気に関する記述として、誤っているものはどれか。
- ヘルメット式潜水は、潜水者が携行するボンベからの給気を受ける方式である
- ヘルメット式潜水は、送気ホースを通じて地上等から空気を送る送気式の一種である
- ヘルメット式潜水では、地上に設置した空気圧縮機等から空気が送られる
- ヘルメット式潜水では、送気の停止に備え予備空気槽を備えることがある
- ヘルメット式潜水は、送気式潜水器の中でも比較的長時間の作業に適している
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正解:1
ヘルメット式潜水は送気ホースを通じ地上等から空気を送る送気式潜水の一種であり、携行ボンベからの給気を受ける方式は自給気式(スクーバ式)の特徴である。予備空気槽を備えるなど送気停止への備えもあり、長時間作業に適する。
出典の該当箇所:送気の方法(ヘルメット式)
問15関係法令
連絡員の配置基準に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 連絡員は、潜水作業者5人以下ごとに1人置けば足りるとされている
- 連絡員は、潜水作業者2人以下ごとに1人置かなければならないとされている
- 連絡員は、潜水業務従事者の安全確保のうえで重要な役割を担うとされている
- 連絡員の配置人数の基準は、高気圧作業安全衛生規則に定められている
- 送気式潜水業務においても、連絡員の配置基準は適用されるとされている
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正解:1
連絡員は高気圧作業安全衛生規則第36条により、潜水業務従事者2人以下ごとに1人を置かなければならず、5人以下ごとに1人では基準を満たさない。連絡員は安全確保上重要な役割を担う。
出典の該当箇所:連絡員の配置基準
問16高気圧障害
酸素中毒の症状に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 酸素中毒では、吐き気やめまい、視野狭窄等の症状が生じることがある
- 酸素中毒では、視力が急激に向上し遠方まで見えるようになるとされている
- 酸素中毒が進行すると、けいれん発作に至ることがあるとされている
- 酸素中毒が水中で発症すると、溺水につながる重大な危険があるとされる
- 酸素中毒の前兆として、耳鳴りが現れることがあるとされている
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正解:2
酸素中毒では吐き気・めまい・視野狭窄などが生じ、進行するとけいれん発作を招くことがある。視力が急激に向上するという記述は誤りで、むしろ視野狭窄など視覚の悪化がみられる。水中での発症は溺水につながる危険がある。
出典の該当箇所:酸素中毒の症状
問17潜水業務
送気式潜水と自給気式潜水の違いとして、正しいものはどれか。
- 両者は給気方法の名称が異なるのみで、実際の給気の仕組みには相違がない
- 送気式は地上等から送気ホースで空気を送る方式、自給気式は携行ボンベから給気を受ける方式である
- 送気式は潜水者が携行するボンベから給気を受け、自給気式は地上等から送気ホースで空気を送る方式である
- 送気式潜水器は水中専用の器材であり、陸上での使用や点検整備には用いられない
- 自給気式潜水は携行ボンベを使用せず、必ず息を止めて行う素潜りを伴う方式である
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正解:2
送気式潜水はホースを通じて地上等から空気を送る方式、自給気式潜水(スクーバ式)は潜水者が携行するボンベからの給気を受ける方式である。
出典の該当箇所:潜水様式(送気式・自給気式)
問18送気、潜降及び浮上
自給気式(スクーバ式)潜水における給気に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 自給気式潜水は、潜水者が携行するボンベからの給気を受ける方式である
- 自給気式潜水は、地上に設置した空気圧縮機からホースで給気を受ける方式である
- 自給気式潜水器は、送気ホースを必要としない潜水方式に分類される
- 自給気式潜水では、携行するボンベの残圧を確認しながら潜水を行う必要がある
- 自給気式潜水器には、開放呼吸型と再呼吸型などの区分がある
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正解:2
自給気式潜水は、潜水者が携行するボンベからの給気を受ける方式であり、地上の空気圧縮機からホースで給気を受けるのは送気式潜水の特徴である。送気ホースを必要とせず、残圧管理が重要となる。
出典の該当箇所:給気の方法(自給気式)
問19関係法令
潜水士免許の法的根拠に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 潜水士免許は、労働安全衛生法第75条を根拠とする免許であるとされている
- 潜水士免許は、道路交通法及び同法施行令に基づいて交付される免許である
- 潜水士免許は、高気圧作業安全衛生規則第52条にも定めが置かれている
- 潜水士免許は、試験に合格した者に対して交付される国家資格とされている
- 潜水士免許の根拠となる法令は、労働災害の防止を目的とするものである
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正解:2
潜水士免許は労働安全衛生法第75条及び高気圧作業安全衛生規則第52条を根拠に交付される国家資格であり、道路交通法とは無関係である。労働災害防止を目的とする法体系に位置づけられる。
出典の該当箇所:第75条
問20高気圧障害
減圧症の症状に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 減圧症では、疲労感や関節の痛みが生じることがあるとされている
- 重症の減圧症では、脳卒中に似た神経症状が現れることがあるとされる
- 減圧症では、視力が急激に向上し、物がはっきり見えるようになるとされる
- 皮膚に現れる減圧症では、かゆみや斑状の皮疹が生じることがあるとされる
- 減圧症の症状は、浮上後数時間以内に現れやすいとされている
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正解:3
減圧症では疲労感・関節痛のほか、皮膚型のかゆみ・皮疹、重症では脳卒中様の神経症状などが生じ、多くは浮上後数時間以内に現れる。視力が急激に向上するという記述は誤り。
出典の該当箇所:減圧症の症状